新聞に掲載されました。
| 猫伝染性腹膜炎(FIP)FIV感染症(猫エイズ)FeLV感染症(猫白血病)
Q:ウィルスに感染する猫はどうなるのですか?たとえばFeLVの場合は?
A: FeLVは猫白血病ウィルスという名前から想像できるとおり、白血病の原因となります。しかし、白血病だけでなく、貧血や免疫力の低下、流産、腎臓病などいろいろな病気の原因になり、感染、発病した猫は3-4年以内に死亡します。
Q:FeLVに感染すると全部の猫が死んでしまうのですか?
A: そうではありません。FeLVに感染しても治ってしまう猫もたくさんいることを覚えておく必要があります。これは感染したときの猫の年齢と深い関係があります。生まれたてで感染するとほぼ100%が持続感染になります。持続感染というのは常にウィルスが体のどこかで増えている状態をいいます。このような猫は発病しやすくほとんど死んでしまいます。ところが、離乳期を過ぎてFeLVに感染した場合は、約50%しか持続感染になりませんし、1歳以上の猫では10%しか持続感染になりません。
Q:FeLVが陽性と出たらどうしたらよいのですか?
A: 1回の検査で陽性の結果が出ても持続感染とは限らないので、1ヶ月待ってもう一度検査をしてください。この1ヶ月間は他の猫との接触を避けたほうがよいでしょう。そして2回目の検査で陰性と出たらもう治ったと考えます。
Q:2回目の検査で陽性と出たら必ず死ぬのですか?
A: 必ずしもそうではありません、陰性になる場合もあります。研究によると、4ヶ月位かかって陰転する場合もあると言われていますので、最初の検査から4ヶ月たってもう一度検査を受けてください。ただし4ヶ月を過ぎても陽性ならば完全な陽性ですので、日頃の健康管理に気をつけて、少しでも異常が見られたらすぐに病院で診察をうけ、大事にならないよう早めに治療を受けましょう。しかしながら、かなりの猫があらゆる努力にも関わらず、不幸な運命をたどります。その間動物の立場に立って、最善をつくすのが飼い主と獣医師の務めではないでしょうか。
Q:4ヶ月過ぎて持続感染と言われてしまったら、いつかは白血病で死ぬのですか?
A: 必ずしもそうではありません。白血病を起こすのは持続感染の猫のうち僅か20%に過ぎません。むしろ多いのは免疫力が低下して他の病気にかかりやすくなったり、貧血を起こしたりすることです。 
Q: 4ヶ月過ぎてFeLV持続感染と診断されてしまった猫ですが、元気でとても病気とは思えません。持続感染とは実際にどんな病気なのですか、またこれからどの様に飼ったらよいのでしょうか?
A:FeLV持続感染というのは病気の名前ではありません。猫の体内でウイルスが作られていて、そのウイルスが唾液の中に出てきている状態が長く続いているのです。ウイルスは猫の体内のいろいろな細胞の中で増殖し、このために様々な目には見えない障害が起こり始めています。また唾液の中のウイルスが他の猫にうつる可能性があります。ですから外に出て悪い病気を拾ってこないように、また他の猫にFeLVをうつさないように、家の中で生活させてください。また人間や犬への危険はありません。
Q:検査をして(+)という結果がでても、治療法がないのでは検査をする意昧がないのでは?
A:ウイルスを打ち負かす治療法はありませんが、FeLV感染症のいろいろな病気の場合、ウイルスは裏で暗躍しているだけで、現在の重大な病気には直接関係していない場合も多いのです。ですから治療としては白血病があれぱ抗癌化学療法を行いますし、激しい細菌感染があれぱ抗生物質の投与を行います。ここでウイルスが+か−かを知っておくことは、治療に対する反応やこれから起こる病気を予測する上で重要です。今日の獣医学は、情報が1つ増えれぱそれだけ正確な診断治療ができるまでに進歩しています。
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